Excelを使っていて、「どんな関数があるのか分からない」「一覧で把握したい」と感じたことはありませんか?関数は便利だと分かっていても、数が多すぎて、どこから手を付ければよいのか迷ってしまいますよね。
実は、Excel関数はやみくもに覚えるものではありません。役割ごとに整理し、「よく使う関数」から順番に理解していくことで、誰でも無理なく使いこなせるようになります。
本記事では、Excelに用意されている関数を一覧形式で整理しつつ、実務で本当に使用頻度の高い関数を中心に解説します。初心者の方はもちろん、「なんとなく使っているけれど体系的に理解できていない」という方にも役立つ内容です。
この一覧を軸にすれば、Excel関数の全体像と優先順位が一気にクリアになります。
Excel関数一覧とは?まず全体像を把握しよう
Excel関数一覧とは、Excelで使用できる関数を用途や種類ごとに整理したものを指します。Excelには数百種類以上の関数が用意されていますが、実務で頻繁に使われるのは、その中の一部に過ぎません。
一覧で全体像を把握することで、「どんな場面で、どの関数を使えばよいのか」が見えるようになります。これは、関数を暗記することよりも、はるかに重要なポイントです。
「関数一覧」を知るメリット
関数一覧を理解しておく最大のメリットは、問題解決までのスピードが圧倒的に速くなることです。
- 「合計を出したい」→ 集計系の関数を探す
- 「条件で分けたい」→ 条件判定系の関数を使う
- 「別表から値を引っ張りたい」→ 検索・参照系の関数を見る
このように、関数をカテゴリで把握していれば、関数名を知らなくても解決策にたどり着けるようになります。
「関数が分からない」の正体は、「関数の分類を知らない」だけというケースは非常に多いです。
Excel関数はどのように分類されているか
Excel関数は、大きく分けると以下のようなカテゴリに分類できます。
- 集計・計算系(SUM、AVERAGE など)
- 条件判定系(IF、AND、OR など)
- 検索・参照系(VLOOKUP、XLOOKUP など)
- 文字列操作系(LEFT、RIGHT、CONCAT など)
- 日付・時刻系(TODAY、DATE など)
- エラー処理系(IFERROR など)
この分類を頭に入れておくだけで、Excel関数は「覚えにくいもの」から「使い分けられる道具」へと変わります。
次のセクションでは、これらの中でも最初に必ず覚えておきたい基本関数を一覧で詳しく解説していきます。
最初に覚えるべき基本関数一覧(超重要)
Excel関数は数多く存在しますが、最初からすべてを覚える必要はありません。むしろ、使用頻度が高く、応用範囲の広い「基本関数」を確実に使えるようになることが、上達への最短ルートです。
ここでは、初心者の方が最初に押さえておくべき関数を厳選し、「何ができる関数なのか」「どんな場面で使うのか」を中心に解説します。
SUM関数|合計を求める基本中の基本
SUM関数は、指定したセル範囲の数値を合計する関数です。Excelを使う上で、最も使用頻度が高い関数と言っても過言ではありません。
売上集計・点数合計・数量計算など、あらゆる場面で登場します。
- 複数セルの合計を一瞬で計算できる
- 後から数値が変わっても自動で再計算される
「足し算をしたい」と思ったら、まずSUM関数と覚えておくとよいですね。
AVERAGE関数|平均値を求める
AVERAGE関数は、指定したセル範囲の平均値を計算します。テストの平均点や、売上の平均額など、分析の基本となる数値を求める際に欠かせません。
手計算で平均を出すよりも、ミスがなく、圧倒的に効率的です。
平均を出すときに、SUM÷件数を毎回考える必要はありません。
COUNT/COUNTA関数|データ件数を数える
COUNT関数は数値が入力されているセルの数を数え、COUNTA関数は文字列を含めた「空白以外のセル」を数えます。
- COUNT:数値データの件数を知りたいとき
- COUNTA:入力されているセルの総数を知りたいとき
データ分析では「合計」「平均」と同じくらい、件数の把握が重要になります。
MAX/MIN関数|最大値・最小値を求める
MAX関数は最大値、MIN関数は最小値を求める関数です。
例えば、売上データの中で一番高い金額・一番低い金額をすぐに把握できます。
「比較したい」と思ったら、まずMAX/MINという感覚で問題ありません。
ここまで紹介した関数は、どれもExcelを使うなら必須レベルです。まずはこれらを自然に使えるようになることを目指しましょう。
次は、条件によって結果を切り替える「条件判定・分岐に使う関数」を解説します。
条件判定・分岐に使う関数一覧
Excelを実務で使い始めると、「条件によって表示を変えたい」「特定の条件を満たすときだけ計算したい」という場面が必ず出てきます。
そのようなときに活躍するのが、条件判定・分岐系の関数です。これらを使いこなせるかどうかで、Excelの活用レベルは一段階上がります。
IF関数|条件によって結果を変える
IF関数は、「もし○○なら△△、そうでなければ□□」という条件分岐を行う関数です。
合否判定、評価ランクの振り分け、在庫の有無チェックなど、実務での使用頻度は非常に高い関数です。
- 条件式:判断の基準
- 真の場合:条件を満たしたときの結果
- 偽の場合:条件を満たさなかったときの結果
「条件で分ける」処理は、まずIF関数から始まります。
IFS関数|複数条件を順番に判定する
IFS関数は、IF関数を複数重ねる代わりに使える関数です。条件を上から順番に判定し、最初に一致した結果を返します。
評価基準が多い場合や、IF関数が長くなりすぎるときに非常に便利です。
IFの入れ子が増えて読めなくなったら、IFSの出番と覚えておくとよいでしょう。
AND/OR関数|条件を組み合わせる
AND関数とOR関数は、複数の条件を組み合わせるための関数です。
- AND:すべての条件を満たすとTRUE
- OR:いずれかの条件を満たすとTRUE
これらは単体で使うよりも、IF関数と組み合わせて使われることがほとんどです。
例えば、「売上が100万円以上かつ利益率が10%以上」のような複合条件も、簡単に判定できます。
次は、実務で特に使用頻度が高い検索・参照系の関数を一覧で解説していきます。
検索・参照系の関数一覧(実務使用頻度が高い)
Excelの実務レベルを一気に引き上げるのが、検索・参照系の関数です。 別表からデータを取得したり、条件に合う値を探し出したりする処理は、業務効率化に直結します。
ここで紹介する関数を使いこなせるようになると、 「手作業で探す」「コピペで対応する」といった非効率な作業から解放されますよ。
VLOOKUP関数|縦方向にデータを検索する
VLOOKUP関数は、指定した範囲の左端の列を基準に、条件に一致する行を探し、対応する値を取得する関数です。
商品マスタ・社員名簿・コード管理表など、 縦にデータが並んだ表で特によく使われます。
- 検索値:探したい値
- 範囲:検索対象の表
- 列番号:取得したい列
- 検索方法:完全一致か近似一致
ただし、列の追加や並び替えに弱い点には注意が必要です。
HLOOKUP関数|横方向にデータを検索する
HLOOKUP関数は、VLOOKUPの横方向版です。 表の上端の行を基準に、条件に合う列を探します。
横並びの表では便利ですが、 実務では縦表が多いため、使用頻度はVLOOKUPより低めです。
XLOOKUP関数|最新の検索関数
XLOOKUP関数は、VLOOKUPやHLOOKUPの弱点を解消した新しい検索関数です。
- 列番号の指定が不要
- 左右どちらにも検索できる
- 列追加・削除に強い
使える環境であれば、今後はXLOOKUPを優先するのがおすすめです。
INDEX/MATCH関数|柔軟な検索・参照
INDEX関数とMATCH関数を組み合わせることで、 非常に柔軟な検索・参照処理が可能になります。
表の構造変更に強く、 複雑な条件検索にも対応できるため、 中級者以上を目指すなら必須の組み合わせです。
次は、データ加工に欠かせない文字列操作系の関数を一覧で解説します。
文字列操作に使う関数一覧
Excelでは、数値だけでなく文字列データを扱う場面も非常に多くあります。 氏名の分割、コードの整形、不要な文字の削除など、手作業で行うと時間がかかる処理も、関数を使えば一瞬です。
ここでは、実務で使用頻度の高い文字列操作系の関数を一覧で整理します。
LEFT/RIGHT/MID関数|文字を抜き出す
LEFT関数は左から、RIGHT関数は右から、MID関数は指定位置から、 文字列を抜き出すための関数です。
- 郵便番号の前半・後半を分ける
- 社員コードの一部だけを取り出す
- 商品番号の規則部分を抽出する
といった場面でよく使われます。
「決まった位置の文字を取りたい」ときは、この3つを思い出してください。
LEN関数|文字数を数える
LEN関数は、セル内の文字数を数える関数です。
入力チェックや、文字数制限の確認、 他の文字列関数と組み合わせた処理で頻繁に使われます。
全角・半角の違いも1文字としてカウントされる点は覚えておきましょう。
CONCAT/TEXTJOIN関数|文字列を結合する
CONCAT関数やTEXTJOIN関数は、複数の文字列を1つにまとめる関数です。
- 姓と名を結合して氏名を作る
- 複数セルの文字を区切り文字付きで結合する
といった処理を簡単に行えます。
特にTEXTJOIN関数は、空白セルを無視できるため、 実務では非常に重宝します。
SUBSTITUTE関数|文字を置き換える
SUBSTITUTE関数は、指定した文字を別の文字に置き換える関数です。
不要な記号の削除や、表記ゆれの修正など、 データクレンジングの場面で活躍します。
次は、スケジュール管理や集計で欠かせない日付・時刻に関する関数を解説します。
日付・時刻に関する関数一覧
Excelでは、日付や時刻も「数値」として扱われています。その仕組みを理解し、日付・時刻系の関数を使いこなせるようになると、スケジュール管理や期間集計が一気に楽になりますよ。
ここでは、実務で使用頻度の高い日付・時刻に関する関数を中心に解説します。
TODAY/NOW関数|現在の日付・時刻を取得
TODAY関数は「今日の日付」、NOW関数は「現在の日付と時刻」を自動で取得します。
- 日報・月報の日付を自動入力する
- 更新日時を記録する
といった用途でよく使われます。
ファイルを開くたびに自動更新される点は、便利な反面、注意も必要です。
DATE関数|日付を作成する
DATE関数は、年・月・日を指定して日付を作成する関数です。
「文字列としての日付」ではなく、正しい日付データを作成できるため、計算や比較に強くなります。
日付の計算をするなら、必ずDATE関数を使うようにしましょう。
YEAR/MONTH/DAY関数|日付を分解する
YEAR関数、MONTH関数、DAY関数は、日付からそれぞれ年・月・日を取り出します。
月別集計や、年度計算などで頻繁に使用されます。
次は、数値の丸めや処理に使う計算・数値処理系の関数を解説します。
計算・数値処理に使う関数一覧
Excelでは、単純な足し算・引き算だけでなく、数値の丸め・整形・変換といった処理も頻繁に行います。 これらを関数で処理できるようになると、計算ミスや手直しの手間が大幅に減ります。
ここでは、実務でよく使われる計算・数値処理系の関数を一覧で整理します。
ROUND/ROUNDUP/ROUNDDOWN関数|四捨五入・切り上げ・切り捨て
ROUND関数は四捨五入、ROUNDUP関数は切り上げ、ROUNDDOWN関数は切り捨てを行います。
金額計算や数量管理では、端数処理のルールが明確に決まっていることが多く、これらの関数は欠かせません。
- 請求金額は四捨五入
- 在庫数量は切り捨て
- 送料計算は切り上げ
業務ルールに合わせて使い分けることが重要です。
INT関数|整数部分を取り出す
INT関数は、小数点以下を切り捨てて、整数部分だけを取り出します。
時間計算や数量処理など、必ず整数で扱いたい場面でよく使われます。
INT関数は常に切り捨てになる点に注意してください。
ABS関数|絶対値を求める
ABS関数は、数値の符号を無視して絶対値を返します。
差分計算や誤差チェックなど、 「プラス・マイナスに関係なく大きさだけを見たい」場面で活躍します。
次は、エラー表示を防ぐためのエラー処理系の関数を解説します。
エラー処理に使う関数一覧
Excelで関数を使っていると、どうしても避けられないのがエラー表示です。 「#N/A」「#DIV/0!」といった表示が出ると、表全体が見づらくなってしまいますよね。
そんなときに役立つのが、エラー処理系の関数です。 エラーを適切に処理できるようになると、実務で使える表の完成度が一気に上がります。
IFERROR関数|エラー時の表示を制御する
IFERROR関数は、数式の結果がエラーになった場合に、 代わりの値を表示することができる関数です。
例えば、
- エラー時は空白にしたい
- 「該当なし」と表示したい
- 0として扱いたい
といった処理を簡単に実現できます。
見た目を整えたいときは、まずIFERRORと覚えておくと便利です。
ISERROR/ISBLANK関数|状態を判定する
ISERROR関数は、指定したセルがエラーかどうかを判定します。 ISBLANK関数は、セルが空白かどうかを判定する関数です。
これらは単体で使うよりも、 IF関数と組み合わせて使われることが多いです。
エラーを「隠す」のではなく、「正しく判断する」という視点が重要になります。
次は、関数一覧を見ているときに初心者がつまずきやすいポイントを整理していきます。
初心者が関数一覧でつまずきやすいポイント
Excel関数一覧を見ていると、「覚えることが多すぎる」「何から手を付ければいいのか分からない」と感じてしまいがちです。 実は、つまずく原因は関数そのものではなく、関数との向き合い方にあることがほとんどです。
全部覚えようとして挫折する理由
Excelには数百種類以上の関数があります。 そのため、一覧を見て「全部覚えなければ」と思ってしまうと、途中で挫折してしまいます。
実務で使う関数はごく一部です。 多くの人が、同じ関数を何度も繰り返し使っています。
「覚える」よりも「使えるようになる」ことを優先しましょう。
「使える関数」から覚える重要性
関数一覧は、暗記用のリストではありません。 必要なときに探すための地図として活用するのが正解です。
- 合計・平均 → 集計系の関数
- 条件判定 → IF・AND・OR
- 別表参照 → 検索・参照系
このように、目的から関数を選ぶ意識を持つと、関数一覧は一気に使いやすくなります。
次は、関数を効率よく身につけるための覚え方・使い方のコツを解説します。
Excel関数一覧の効率的な覚え方・使い方
Excel関数は、闇雲に覚えても実務ではなかなか活かせません。 大切なのは、一覧を見ながら「どう使うか」を理解することです。
ここでは、初心者の方でも無理なく関数を身につけられる、 実践的な覚え方・使い方のコツを紹介します。
カテゴリ別に理解する
まず意識したいのが、カテゴリごとに関数を把握することです。
Excel関数は、
- 集計・計算
- 条件判定
- 検索・参照
- 文字列操作
- 日付・時刻
といったように、役割ごとに整理できます。
「今やりたいことは、どのカテゴリか?」を考えるクセをつけると、 必要な関数をすぐに見つけられるようになります。
実務シーンとセットで覚える
関数名だけを覚えても、実際の業務では使えません。 具体的な業務シーンと結び付けて理解することが重要です。
- 売上集計 → SUM、AVERAGE
- 条件判定 → IF、IFS
- マスタ参照 → XLOOKUP、INDEX/MATCH
このように、「どんな場面で使うか」を意識すると、 関数は自然と身についていきます。
次は、この記事でよく聞かれる質問をまとめたFAQを確認していきましょう。
よくある質問(FAQ)
関数は何個くらい覚えれば十分ですか?
結論から言うと、最初は10~15個程度の基本関数を使いこなせれば十分です。
実務では、
- SUM・AVERAGE
- IF・AND・OR
- XLOOKUP(またはVLOOKUP)
- LEFT・RIGHT・LEN
- IFERROR
といった関数が、繰り返し使われます。
「数を覚える」よりも「よく使う関数を確実に使える」状態を目指すのが、上達の近道です。
最新のExcelで追加された関数はありますか?
はい、あります。
近年のExcelでは、
- XLOOKUP関数
- FILTER関数
- SORT関数
- UNIQUE関数
といった、動的配列に対応した関数が追加されています。
これらは、従来よりも少ない数式で複雑な処理ができるため、 使える環境であれば積極的に活用したい関数です。
まとめ|Excel関数一覧は「必要なものから」使いこなそう
Excel関数一覧を見ていると、「覚えることが多すぎる」と感じてしまいがちですが、 実際の業務で使う関数は、その中のごく一部です。
大切なのは、関数を全部覚えることではなく、 今の自分に必要な関数を、必要な場面で使えるようになることです。
最初は基本関数+検索関数で十分
Excelを使い始めたばかりの段階では、
- SUM・AVERAGEなどの集計系関数
- IFを中心とした条件判定関数
- XLOOKUPやVLOOKUPなどの検索・参照関数
これらを押さえておけば、日常業務の多くは問題なく対応できます。
「よく使う関数を確実に使える状態」を作ることが最優先です。
一覧を見ながら少しずつ使える幅を広げる
関数一覧は、暗記用のリストではなく、 「次に何を覚えるか」を決めるための地図として使うのが理想です。
業務で新しい処理が必要になったときに、 「このカテゴリに使えそうな関数があったな」と思い出せるだけでも、Excelの使い勝手は大きく変わります。
必要になったときに一覧を見返し、少しずつ使える関数を増やしていく。 その積み重ねが、Excelスキルを確実に伸ばしてくれますよ。




