Excelを使用しているときに、そのブック内の特定のシートをすぐに表示させたいとお考えになったことはございませんか?
例えば、家計簿.xlsxというエクセルファイルがあり、このブック内によく使う[食費]シートがあるとします。
家計簿.xlsxには、他にも勘定項目(収入、医療費とか)がたくさんあるので、その他のシートから、[食費]シートに移動したい場合、シートを選択、またはキーボードで、シートを移動しないといけませんが、毎回毎回これを行うのは、意外と大変ですよね。
シートの位置を先頭に固定することができたりすれば、特に問題ないのですが、シートによって、それができない場合は、特定のシートに移動するためには、該当シートを選択しないといけません。
そのようなときに、便利なのが、特定のシートを表示(操作可能状態にする)するマクロをショートカットキーで、実行する方法です。
この方法を使えば、Excelファイルを操作中に、特定のシートにすぐに移動できるようになりますよ!
手順は以下の通りです。
- [開発]タブ>[Visual Basic]をクリックし、標準モジュール内に、Subプロシージャを使用し、特定のシートを表示(操作可能状態にする)する関数を作成
- [開発]タブ>[マクロ]をクリックし、1.で作成したマクロ名を選択したうえで、[オプション]をクリックし、ショートカットキーを設定
1.[開発]タブ>[Visual Basic]をクリックし、標準モジュール内に、Subプロシージャを使用し、特定のシートを表示(操作可能状態にする)する関数を作成
以下サンプルコードになります。
Sub ○○○()
Worksheets("×××").Activate
End Sub
○○○には、プロシージャ名を入れ、×××には、シート名を入れます。 例えば、家計簿.xlsxにある[食費]シートをすぐに表示できるようにしたい場合は、以下のようなサンプルコードになります。
Sub OpenSheetOfShokuhi()
Worksheets("食費").Activate
End Sub
OpenSheetOfShokuhi()
の「OpenSheetOfShokuhi」がプロシージャ名、Worksheets("食費")
の「”食費”」の部分がシート名です。※プロシージャ名などはあくまで一例です。
2.[開発]タブ>[マクロ]をクリックし、1.で作成したマクロ名を選択したうえで、[オプション]をクリックし、ショートカットキーを設定
赤の矢印の空欄に、設定したいキーを入力します。Excelには、既存で、色々なショートカットキーが存在しているので、入力するキーも少し考える必要があります。Ctrl + jなどには、現状、ショートカットキーが割り振られていないため、良いかもしれませんね。
ショートカットキーを入力する際に、[shift]キーも同時に入力すると、[ctrl] + [shift] + [J] のように、[shift]キーを含めたショートカットキーを作成することも可能です。
まとめ
ショートカットキーで、特定のシートを表示させるマクロを呼び出す方法は、多くのシートがあるExcelブックにおいて、よく使うシートを表示させる方法として、とても便利です。
シートの数が少なければ、マウスで該当シートを選択するか、[ctrl] + [page up] or [page down]で、シートを移動させれば、問題ないですが、シートの数が多いと大変ですので、ぜひ参考にされてみてください。