Excelで数式を入力した際に、「#NAME?」と表示されてしまい、困ってしまった経験がある方は、多いと思います。
この「#NAME?」のエラーは、基本的に、数式の入力に何かしらのエラーがある場合に、表示されます。例えば、本来「=SUM(A:A)」と入力しないといけないのにもかかわらず、「=SAM(A:A)」のように、関数名に誤りがある場合です。
このような関数名の入力誤りなどによって、「#NAME?」が表示される場合もあるのですが、通常の文字列でも、「#NAME?」が表示される場合もあります。
稀なケースではありますが、そういった場合の対処法も知っておくと、尚良いかと思いますので、ご紹介します。
「+」「-」を使った文字列をセルに入力すると、「#NAME?」が表示されてしまう場合がある
「+」「-」などは、数式として演算を行う際に、使用するため、基本的にそれらを使った文字列をセルに入力する機会は、極めて少ないと思いますが、セルに「- 第一章」のように、入力したい場合があるとします。
例えば、以下のような場合です。
上記のように、「- 第一章」と表示を行いたくても、セルに直接「- 第一章」と入力すると、通常、以下のようになってしまいます。
「- 第一章」と入力している時点では、特に問題がなくても、Enterキー押下などによる確定を行うと、「#NAME?」が表示されてしまいます。
Excelの数式バーを見ると、「=- 第一章」と入力されています。本来は文字列として表示させたくても、そのまま「-」を使い、文字列を入力すると、数式として、認識されてしまうのです。
対策:「+」「-」を使った文字列形式として、入力する
対策方法は簡単です。以下の二つの方法がおすすめです。
- [ホーム] > [表示形式] > 「文字列」に変更する
- 該当の文字列(「- 第一章」など)を入力する際に、「’」(シングルクォート)を先頭に入力したうえで、文字列を入力する