ITパスポート資格保持者が教えるITパスポートに最短合格する方法

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

IT入門レベルの資格に位置付けられているITパスポート試験は、IT関連の仕事の従事する方やIT未経験の方など、非常に多くの人が受験されている国家資格の一つです。ITパスポートは比較的難しくないと言われておりますが、IT未経験の方の場合、全く勉強しない状態で合格するのは難しいかもしれません。

資格受験勉強に時間をかけたくない方、特に社会人の方は、日々の仕事とは別に、勉強時間を確保しなければならないため、「できるだけ効率よく、最短で合格したい」とお考えの方も多いと思います。

私も社会人で、IT未経験時代に、ITパスポートの試験を受験しましたが、勉強を仕方を工夫することで、約1週間ほどで試験に合格することができました。

当時の勉強方法を再整理し、不要な部分を省いて、最短で合格できる方法を本記事でご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。

ITパスポート合格のカギは、過去問から参考書を行うこと

ITパスポート試験に最短で合格するうえで、一番大切なのは、参考書から勉強を始めず、まず過去問から取り組むこと。理由は、合格に必要な最低限の勉強を行う上で、優先度・重要度が低いところまで学習することになってしまうからです。

IPパスポートの試験概要は以下の通りです。

項目 内容 備考
試験時間 120分
出題数 100問
出題形式 四肢択一式
出題分野 ストラテジ系:35問程度
マネジメント系:20問程度
テクノロジ系:45問程度
▼分野の意味
ストラテジ系⇒経営全般
マネジメント系⇒IT管理
テクノロジ系⇒IT技術
合格基準 総合評価点600点以上、かつ、
出題分野別評価点がそれぞれ300点以上
総合評価点
(合格基準)
600点 / 1,000点
分野別評価点
(合格基準)
300点 / 1,000点
300点 / 1,000点
300点 / 1,000点

ITパスポート試験に合格するためには、総合(評価点)で6割の点数を取り、かつ、各出題分野において、300点以上取る必要があります。この条件を満たし、最短で合格するうえで、約500ページ以上ある参考書から勉強を始めるのは、とても大変です。

また、ITパスポートは、試験範囲がすべてITに関するものではなく、経営などに関する問題も出題されるため、今の現時点での知識で解ける問題も、中にはあります。

なので、参考書ではなく過去問からやり始め、現時点でどこまで回答することができるのか、得意な出題範囲、苦手な出題範囲などを把握したうえで、参考書を使う方が効率が良いです。

ITパスポートの過去問を三年分解いてみる

ITパスポート試験の勉強を始める際、過去問を解く場合は、目安として、まず3年分を解いてみるのが良いでしょう。理由としては、主題問題の傾向、得意・不得意な主題範囲を理解するうえで、3年分ぐらいが、丁度よいためです。

ITパスポートの過去問には、「問〇から問〇までは、〇〇系の問題です。」のように、出題範囲が記載されているため、解答した過去問の採点をする際に、各出題範囲でどのくらい点を摂れているのか、把握することが可能です。

3年分の過去問それぞれを解答・採点することで、主題問題の傾向、得意・不得意な主題範囲を確認することができます。この過去問を解くことで把握できた主題問題の傾向、得意・不得意な主題範囲をもとに、参考書を使って勉強を始めます。

WEBサイトで公開されている過去問は以下の通りです。

https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/openinfo/questions.html

参考書を使って勉強をする際は、勉強する範囲を何回も周回することを意識する

ITパスポートの参考書は、大体500ページ以上あり、過去問を解いて把握した、主題問題の傾向、得意・不得意な主題範囲を中心に勉強をするとしても、すべてを暗記しようとすると、かなり時間がかかり、限られた勉強時間の中、最短で合格するうえでは、とても非効率になってしまいます。

ITパスポートの合格基準は、野別評価点などを考慮する必要がありますが、あくまで6割なので、すべて丸暗記する必要はありません。

なので、参考書での勉強を進めている中で、「昨日勉強したところがもう忘れている。復習しなきゃ」と先に進まず復習に力を入れ、最初から完璧を目指してしまうと、勉強範囲が偏ってしまい、「特定の出題範囲はかなり解けるけど、他の出題範囲は全く解けない」というような状態に陥ります。

このような状態に陥らないためにも、参考書で勉強する際は、以下のようにすると良いかもしれません。

ステップ1:簡単に読む

  1. 過去問を解いて確認した、1番目に不得意な主題範囲のページを簡単に読む
  2. 2番目に不得意な主題範囲のページを簡単に読む
  3. 3番不得意な主題範囲のページを簡単に読む

「簡単に読む」というのは、ページの見出し・小見出しを目で読みながら、確認していくようなイメージです。「こんなことが書いてあるページなのか」ぐらいの感覚で問題ないです。これが終わった後は、少しずつ深堀して読んでいきます。

ステップ2:太文字や赤文字などを中心に読む

  1. 1番目に不得意な主題範囲のページで、太文字や赤文字などを中心に読む
  2. 2番目に不得意な主題範囲のページで、太文字や赤文字などを中心に読む
  3. 3番目に不得意な主題範囲のページで、太文字や赤文字などを中心に読む

次の段階としては、ページにおける太字や赤文字などの重要な語句を中心に読んでいきます。細かい説明などは簡単に読む程度で問題ないです。

ステップ3:細かいところも読んでいく

  1. 1番目に不得意な主題範囲のページで、太文字や赤文字だけでなく、細かいところも読む
  2. 2番目に不得意な主題範囲のページで、太文字や赤文字だけでなく、細かいところも読む
  3. 3番目に不得意な主題範囲のページで、太文字や赤文字だけでなく、細かいところも読む

この段階で、ページ全体を読み進めていくような形になります。太字や赤文字に関する細かい説明や補足情報なども読んでいきます。

ステップ4:参考書全体を読んでいく

ここまでのステップで、ページに書かれていることは大体目を通しているので、この段階で参考書全体を一旦通して読んでみます。最初は難しいですが、参考書を何周もしていると、色塗りのように、だんだん、全体的な知識が埋まってきます。

参考書全体を読み進めていく中で、「このページの内容は、大体こんな内容だったな」と簡単にイメージできるようになれば、かなり良いです。

ステップ5:これまで解いていない過去問を解く

ここまでのステップを終えた段階で、これまで解いていない過去問を一度解いてみます。間違えた問題は、しっかり復習しましょう。この過去問の採点結果によって、勉強の方法が変わってきます。

分野別評価点:300点に達していない出題範囲がある場合

分野別評価点:300点に達していない出題範囲を中心に再度参考書をもとに勉強します。ステップ4の勉強を間違えた出題範囲において実施するような感じです。この時点で分野別評価点:300点に達していない出題範囲があったとしても、気にせず、「ここの理解がまだ足りてなかったな」ぐらいの感じで、再度勉強をしていきましょう。

分野別評価点:300点に達していない出題範囲がない場合

300点に達していない出題範囲がない場合は、 テクノロジ系、ストラテジ系、マネジメント系の順で、参考書での勉強を進めてもよいですし、過去問をさらに解いて、自分の苦手なところを確認しながら、潰していくのもよいでしょう。どの出題分野でも点数が取れるようになってきたら、得意な分野を伸ばす勉強を進めてもよいでしょう。

ITパスポートは、少ない勉強時間でも効率よく勉強を行えば、十分に合格できる国家資格!!

ITパスポート試験に最短で合格するために大切なのは、主題問題の傾向、得意・不得意な主題範囲を把握したうえで、最初から完璧を目指さずに、分野別評価点:300点を摂れるようにすることです。そのためにも、勉強した内容を忘れてしまっているようなことがあっても、どんどん先に進めて、繰り返し反復をしていく中で、塗り絵のように、少しずつ知識の補填を行っていきましょう。

私がITパスポートに合格した際に使用していたシリーズの参考書は以下のものでした。

       
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。

     

コメントを残す


CAPTCHA